先日、上海浦東空港からの出国の際に「快捷通道(e-channel)」を初めて利用してみましたが、この快捷通道、実際に使ってみたら超便利で、どうしてもっと早くやらなかったんだろう、と本当に後悔しました。
この快捷通道というサービス、インターネット上にもあまり情報が出ておらず、また同僚や友人の駐在員に聞いてもほとんど認知されていないのですが、使ってみると本当に便利ですので、今回はこの快捷通道の登録方法と、利用する際の注意点について、記事に纏めていきたいと思います。
現在、中国に駐在している方、またこれから中国駐在を予定している方にとって必須のサービスだと思っていますので、ぜひ参考にして頂けると嬉しいです。
快捷通道の概要
快捷通道(e-channel)とは、空港での入国・出国審査での自動サービス、いわゆる自動化ゲートのことです。
サービス自体は以前からあったそうなのですが、コロナ期間中はサービスを停止しており、コロナ禍も収まった2023年5月15日から再開となりました。
この快捷通道というサービスは、中国人に限らず、居留ビザや永住権を保有する外国籍の人も利用することができます。
具体的な利用可能者はこちらのホームページにも詳しく書かれていますので参照してください。(ただし中国語となります)
この快捷通道を使って自動化ゲートで入国する場合、入国審査の窓口の行列に並ぶ必要がなくなりますので、空港での時間ロスを最小にすることができます。
特に浦東空港は、時間帯によっては有人のイミグレがかなり混雑しますが、そこを自動化ゲートを通ることでスキップできるのは大きなメリットです。
快捷通道の手続き方法
快捷通道を利用するためには、事前に登録手続きをする必要があります。
登録手続きに必要なもの
- パスポート
- 中国での居留証
パスポートは言わずもがなですが、外国人の場合は有効期限まで6か月以上ある居留証も必要になります。もしご自身の居留証の有効期限が6か月未満の場合は、まずは更新を済ませてから登録をするようにしましょう。
登録手続き場所
登録手続きは空港になるのですが、手続き可能なのは中国への入国のタイミングになります。私が空港のスタッフに聞いた限り、出国側では手続きができないようですので、お気を付け下さい。
浦東空港第一ターミナルの場合、有人の入国審査の窓口を抜けて左側に向かい、自動化ゲートが並んでいる脇に係員の座っているブースがあり、そこで手続きが可能です。手荷物受取エリアに向かうエスカレーターを降りてしまうと手続きできませんのでご注意ください。
浦東空港第二ターミナルの場合も同様で、入国審査の窓口を超えて右側の、自動化ゲートの近くに登録のブースがあります。
手続き方法
登録手続きは、ブースにいる係員にパスポートを渡して個人情報を入力し、指紋を採取すれば完了です。実際の作業時間としては5-10分程度でした。
なお私が行った際は、第二ターミナルのほうは係員がおらず、セルフでの登録になっていました。時間帯にもよるのかもしれませんが、作業に不安がある方は、遅くない時刻に到着する便を選び、なおかつ第一ターミナルに到着する航空会社を選ぶのが良いかなと思います。
手続き後、2-3日で登録が完了となり、次回の出国から自動化ゲートを使うことができます。なお、登録が完了しても特に連絡はありません。
快捷通道を利用する際の注意点
快捷通道による自動化ゲートを使って入国する場合、パスポートに入国のスタンプが押されないことになります。
普通に生活をする際にはスタンプがなくても問題はないのですが、もしも中国内の旅行や出張でホテルに泊まる際、入国スタンプもしくは証明書がないと、揉める場合が多いです。というより、最悪の場合は宿泊を断られる可能性もあります。
自動化ゲートの先に、入国の証明書を発行してくれる端末がありますので、もし今後、中国内で旅行や出張の予定がある方は、必ず証明書を発行しておきましょう。
そして証明書は決して失くさないようにしましょう。私の場合は、万が一落としたり失くしたりしないよう、パスポートにクリップで留めています。
終わりに
以上、中国版のイミグレ自動化ゲートである快捷通道の登録方法や注意点についてでした。
何度も繰り返しますが、このサービスが使えると中国の入出国が本当に快適になりますので、今回の記事が中国に駐在している方、また、これから中国駐在する方のお役に立てれば幸いです。
お読み頂きありがとうございました。
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