香港で最も人気のある日本食といえば、ラーメンです。
香港の食べログであるOpen Riceで「ラーメン」のカテゴリで検索すると、なんと500件を超えるラーメン店が登録されています。
私は福岡で生まれ育った福岡県民なので、豚骨ラーメンが無性に食べたくなることが多々あり、香港に来てからも何度もラーメン屋に通っています。
今回は、そんな香港のラーメン店のうち、福岡から進出してきている博多ラーメンの3店舗について、福岡県民目線でレビューしていきます。
香港の博多ラーメン事情
人気は豚骨ラーメン
ラーメンといえば醤油ラーメンや味噌ラーメン、はたまたつけ麺や混ぜそばなど、日本だと様々な種類がありますが、ここ香港で人気なのは圧倒的に豚骨ラーメンです。
私の体感ですが、おそらく8割近いラーメン店で、豚骨ラーメンがメニューに載っています。
豚骨ラーメンが人気なのはここ香港に限らず、中国本土や、シンガポールなどの東南アジアでも同様の印象です。豚骨ラーメン、日本だと「匂いが苦手」という方も多い印象ですが、海外では受け入れられやすいのでしょうか。
福岡県民の私としては、世界中どこに住んでも豚骨ラーメンが食べられるというのは嬉しい限りです。
香港の博多ラーメン事情
香港に進出している福岡の豚骨ラーメン店は、私の知る限り3軒あります。
- 一風堂
- 一蘭
- 長浜ナンバーワン
一風堂や一蘭は、日本でも全国各地に出店しているのでご存じの方も多いでしょう。福岡を代表する2大看板ですよね。
長浜ナンバーワンは、福岡以外ではあまり知名度がないかも知れません。福岡市内には6店舗ありますが、それ以外では東京と愛媛に1店舗ずつ展開しているそうです。
これら以外でも豚骨ラーメンを売りにしているお店はありますが、福岡のお店でないとうことで今回の比較には入れていません。私の中では豚骨ラーメン=福岡のお店なので、いくら美味しくても別のジャンルなんですよね。
一蘭vs一風堂vs長浜ナンバーワン
一蘭
まず最初に紹介するのは、一蘭です。
香港では、銅鑼湾(Causeway Bay)と尖沙咀の2店舗があります。香港島にも九龍にもそれぞれあるので、通いやすくて良いですね。
店内に入ると、大きな端末で食券をオーダーします。日本の一蘭の店舗の端末と比べると、かなり大きいです。英語と中国語に加えて日本語でも選べますので、慣れない方でも安心ですね。
オーダー用紙も日本語のものが準備されています。ちなみに選べる項目は日本と全く一緒で安心しました。
肝心のラーメンですが、日本と全く同じクオリティです!
臭みの少ない甘めのスープも、唐辛子ベースの秘伝のタレも、私の舌では違いはほとんど感じることはできませんでした。
そういえば一蘭のスープは、糸島にある一蘭の森の工場で作られて、そこから日本のみならず世界中の店舗に発送されていると聞いたことがあります。そのため香港でも日本と同じ味が楽しめるのでしょう。ありがたい話です。
ラーメン一杯はHKD95でした。
日本円に換算するとなんと一杯1,500円以上になりますが、香港のラーメンの相場ではHKD100以下というのは非常にリーズナブルです。
そもそも一蘭は日本でも結構お高めなので、ここが香港ということを考えると、この値段でも十分に納得できます。
一風堂
お次は一蘭と並んで福岡を代表するラーメンチェーンの一風堂です。
一風堂は早くから海外へも進出しており、香港への進出は2001年と今回取り上げた3軒の中では一番古く、そのため香港内だけで7店舗もあります。
メニューは、日本と同じ白丸、赤丸とからか麺。それに加えて鳥醤油や、家系ラーメンを思わせる醤油豚骨もあります。さらに期間限定のオリジナルなラーメンもあったり、かなり日本とは違う独特のスタイルでやっているようです。
ラーメン以外のサイドメニューやご飯物も、日本の一風堂とは違ってかなり種類が豊富。
ちなみにオーダーは、QRコードを読み込んでスマホからオーダーする型式でした。香港ではよくあるオーダー形態です。
こちらがオーダーした白丸です。
具はチャーシュー、ネギ、キクラゲ、もやしと、日本の白丸と同じですね。スープも日本の一風堂と比べても遜色ありません。
ただし、そんな香港の一風堂ではあり得ないことが・・・
それは、オーダーの際に替え玉を頼むと、ラーメンと一緒に替え玉が来てしまいます!!
これは博多ラーメンとしてはあり得ないですよね!ラーメンを食べている間に替え玉の麺が冷めて、固まってしまいます。
ちなみにこのラーメンと一緒に替え玉が届いた件、最初はお店のスタッフのミスかなと思ったのですが、別の店舗に行った時にも同じことが起こりました。おそらく香港の一風堂では通常のことのようです。
この件以来、私は香港で一風堂に行くことは無くなりました・・・
長浜ナンバーワン
最後にご紹介するのは長浜ナンバーワンです。
この長浜ナンバーワン、もともとは名前の通り長浜の屋台のお店です。その屋台で修行した二代目店主が独立し、祇園にお店を構えたのが2005年。そこから現在では福岡市内で6店舗を構えるまでになっていますが、その唯一の海外店舗が、ここ香港にあります。
メニューはもちろん豚骨ラーメンを中心に、味噌ラーメンや冷やし中華もあります。
サイドメニューも充実していますので、軽く飲んで〆にラーメン、という楽しみ方もできます。
スープはあっさり目の豚骨スープ。お店の方に伺ったところ、毎日このお店で炊いているそうです。長浜なのでもちろん細麺。個人的には海苔は博多ラーメンには不要だと思いますが、まあいいでしょう。
嬉しいのが、トッピングで辛子高菜があること。私は高菜好きなので、見つけた時には小躍りしてしまいました。ちなみに辛子高菜は最後に入れたいので、別皿派です。
長浜ナンバーワン、ラーメンは美味しいのですが、一つだけ難点が。それは場所があまり便利でないというところ。一蘭や一風堂が繁華街にあるのに対して、長浜ナンバーワンは中環(Central)駅から10分ぐらい歩かないといけないので、それが難点です。
まとめ
以上、香港の博多ラーメン3店舗の紹介でした。
あくまでも個人的な好みですが、私の場合は1位:長浜ナンバーワン、2位:一蘭、3位:一風堂でしょうか。
しかしどの店舗も味はしっかりと博多ラーメンですので、もし香港でラーメンが恋しくなった時にはぜひ訪問してみてください。
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