こんにちは。
今回はNike創業50周年を記念して開催された Nike at 50: A Genealogy of Progress で、伝説のムーンシューズを見てきましたので、イベントの様子とともに紹介していきます。
Nike at 50: A Genealogy of Progress
Nike at 50: A Genealogy of Progressは、5/23-6/11にかけて尖沙咀のK11 MUSEAで開催されていたイベントです。
A Genealogy of Progressとは、直訳すると進化の系譜。その名の通り、Nike50年の進化について学ぶことができる、スニーカー好きにはたまらないイベントでした。
開催期間がたった半月しかなかったため、見逃した方もいらっしゃるかと思います。そんな方のために写真多めで、イベントの様子をレポートしていきます。
- イベント名:Nike at 50: A Genealogy of Progress
- 期間:2022/5/23-6/11
- 場所:K11 MUSEA Art & Cultural Centre
イベントの様子
エントランス
イベント会場の入り口はこんな感じでした。
Nikeのシューズボックスと同じカラーの壁に、早くもNike好きのテンションが上がります!
隣には、Nikeのロゴであるスウォッシュと、50周年の50を組み合わせたロゴもあり、その前で多くのカップルが記念撮影していました。
Nike 50 Moments: Celebrate then, now and the future
会場内は4つのゾーンが設置されています。まず最初のゾーンは、Nike 50 Moments: Celebrate then, now and the futureです。
陸上競技のトラックを模した通路の両脇に、Nike50年の歴史と、それを彩るスーパースターの画像や映像が流れるという仕掛けです。
正直これだけで何十分も見てられるぐらいのコンテンツですが、ここもインスタ映え写真のスポットとなっており、代わるがわる記念撮影をしててなかなかちゃんと見られない…
上の写真は奇跡的に人がいない瞬間を見計らって撮った写真です。
Moon Path: the Evolution of Marathon Innovation
続いてのゾーンは、Moon Path: the Evolution of Marathon Innovationです。
その名の通り、Nikeの歴代のマラソンシューズが時系列に沿って展示してあります。
今回のイベントの最大の目玉であるムーンシューズもここに展示されていました。ムーンシューズについては後で詳しく書いていきます。
ムーンシューズに始まり、1976年に発売された名作シューズのエリートから、エアの搭載されたモデルを経て、最新モデルのAir Zoom Alphafly Next%まで、歴史に残るシューズが並んでいます。こうして並べてみると、50年の進化ってすごいんだなと感じずにはいられません。
Feel the Allure of Air
お次のエリアはFeel the Allure of Air、Nikeを代表するテクノロジーであるAirについてのエリアです。
壁には各モデルのエアユニットの実物が飾られていて、それぞれ見比べることができます。
Airを搭載した最初のモデルであるテイルウインドのエアユニットと、ソール全てがエアユニットとなったVapormaxを比べると、サイズも容量も、またエアユニットのデザインも、格段に進歩したということがわかります。
個人的には、エアジョーダン1のエアユニットの小ささには驚きました。テイルウインドより小さいとは…
Move to Zero Lounge: discovering sustainable design practice
最後のエリアはMove to Zero Lounge: discovering sustainable design practiceです。
デザイナーのマーク・ニューソンによる独創的なデザインのシュベドッカや、リサイクル素材から作られたNext Natureモデルなど、歴代の環境に配慮した製品が展示されていました。
現地のデザイナーによる、スニーカーやウェアの廃材を利用した展示品や、シューズボックスを使った家具などの作品もありました。
日本人的には唐突に出てきた鯉のぼりが目を惹きます。日本にゆかりのあるデザイナーの方の作品でしょうか?
ムーンシューズ
ムーンシューズとは?
今回のNike at 50: A Genealogy of Progressの最大の目玉が、このムーンシューズです。
ムーンシューズとは、1972年のミュンヘンオリンピックに向けた選考会に出場するランナーのために、Nikeの共同創業者であるビル・バウワーマンによってデザインされたシューズで、たった12足しか製造されませんでした。そのうち、現代に残っている貴重な一足です。
ナイキ初期のテクノロジーであるワッフルソールが搭載されており、その独特の足跡の形が宇宙飛行士が月に残した足跡の形に似ているということから、ムーンシューズという名前で呼ばれています。
写真でも、床面の鏡越しにワッフルソールが見えますね。
ちなみにこのムーンシューズ、2019年のオークションで、スニーカー史上最高額の43万7500ドルで落札されたことでも知られています。
SHOE DOG
このムーンシューズがデビューした陸上予選会については、Nikeの創業者であるフィル・ナイトによる自伝のSHOE DOG(シュードッグ)にも書かれています。
SHOE DOGは、今や世界的ブランドであるNikeの設立から、世界的ブランドになるまでのドラマが書かれており、世界中で大ヒットしました。
日本人としては、オニツカタイガー(現アシックス)や日商岩井などの日本企業との関わりも描かれており、Nike好きやスニーカー好きな方はもちろん、ビジネス書としても非常に面白いです。私も何度も読み返しています。
もし未だ読んでいない方がいれば、ぜひ一読されることをお勧めします。
終わりに
以上、Nike 50周年の記念展示のNike at 50: A Genealogy of Progressについてと、ムーンシューズについてのレポートでした。
イベントを見て、改めてNikeという会社の魅力を再確認することができました。
既に香港では終わってしまったイベントですが、もしまた同様のチャンスがあればぜひ訪問してみてください!
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