F1の2023年シーズンの開幕まであと1ヶ月を切りました。
王者フェルスタッペンが三連覇するのか?はたまたメルセデスやフェラーリの巻き返しはあるのか?そしてエースとなる角田裕毅の活躍は?今年もシーズン開幕が待ち遠しくて仕方ありません。
過去にシンガポールグランプリを何度も現地観戦し、その経験をもとに現地観戦の魅力とオススメのチケット等について記事を書いたのですが、2023年のシンガポールグランプリは大きな変更が入るということで、今回改めて2023年版F1シンガポールグランプリの現地観戦の攻略法を記事にまとめていきたいと思います。
今年シンガポールでの現地観戦を計画している方にとって、今回の記事が参考になれば幸いです。また過去の記事も一緒に読んで頂けると嬉しいです。
2023年F1シンガポールグランプリについて
シンガポールグランプリの概要
2023年のF1シンガポールグランプリは、シーズン全23戦のうちの第16戦として、9月15−17日に開催されます。
シーズンを3つに分けた時のちょうど後半戦の緒戦にあたり、ランキング争いも佳境に入ってくるタイミングですので、大きく盛り上がること間違いなしの一戦ですね。
- レース名称:シンガポールグランプリ
- コース:マリーナベイ・ストリート・サーキット
- 日程:9月15日(FP1、FP2)/16日(FP3、予選)/17日(決勝)
2023年シンガポールグランプリの変更点
2023年のシンガポールグランプリですが、過去と比べてコースレイアウトが変更となることがアナウンスされています。
2022年までのコースでは、セクター3のターン16から19まで直角コーナーが連続する区間が設置されていましたが、新レイアウトではこの区間が撤去され、ターン14から緩いターン15を経て新ターン16までの長い直線区間となります。
従来この区間は、短い間隔で直角コーナーが連続するということでスピードもかなり落ち、オーバーテイクも見られない退屈な区間でしたが、ここが直線となるということで全体のラップタイムの高速化と、また直線の後の新ターン16への飛び込みでのオーバーテイクが期待されますので、過去のレースよりもよりスリリングな展開が期待できそうです!
一方、このコースレイアウトに伴って、従来のBay Grandstand席がなくなることとなりました。Bay Grandstandはシンガポールグランプリの中でも最も安価なスタンド席で、観戦初心者にオススメだったのですが、その点では残念な変更とも言えます。
F1シンガポールグランプリのチケットについて
チケットの種類と価格
シンガポールグランプリのチケットは2022年10月から公式サイトにて既に販売されています。他のグランプリは開催半年前ぐらいからの販売開始ですので、シンガポールグランプリはかなり早いですね。
シンガポールグランプリのチケットは大きく分けて4種類あります。
- Hospitality Package:スイートルームなど室内での観戦と、食事が付いた特別なプラン。最低でもSGD3,000以上と富裕層向け。
- Grandstand:入場券とスタンド席がセットになったチケット。スタンドの場所によって価格は変動。
- Walkabout:F1会場内への入場券。座席はないので立ち見だが、一番安価。
- Combination Package:3日間それぞれ違うスタンドの組合せのチケット。金曜や土曜は良いスタンドだが、決勝の日曜はランクが下がる。
このうちメインとなるGrandstandとWalkaboutの価格はこんな感じです。
Grandstand | 3日通し券 | 金曜 | 土曜 | 日曜 |
---|---|---|---|---|
Super Pit Grandstand | SGD1,988 | ー | ー | ー |
Pit Grandstand | SGD1,388 (SGD638*) | SGD298 | SGD688 | SGD988 |
Orange @ Pit Grandstand | SGD1,388 | ー | ー | ー |
Turn1 Grandstand | SGD1,288 | ー | ー | ー |
Turn2 Grandstand | SGD1,288 | ー | ー | ー |
Connaught Grandstand | SGD598 | ー | ー | ー |
Orange@Empress Grandstand | SGD598 | ー | ー | ー |
Padang Grandstand | SGD598 | SGD138 | SGD298 | SGD428 |
Stamford Grandstand | SGD398 (SGD358*) | SGD108 | SGD208 | SGD288 |
前述の通りBay Grandstandがなくなったため、最安がStamford Grandstandとなっています。なお2023年2月現在、すでに一部の席はSold Outになってしまっています。
Walkabout | 3日通し券 | 金曜 | 土曜 | 日曜 |
---|---|---|---|---|
Premier Walkabout | SGD598 | ー | ー | ー |
Zone4 Walkabout | SGD298 | ー | ー | ー |
Walkaboutの2つのチケットはそれぞれ入場できるゾーンが違います。会場内はゾーン1からゾーン4まで区切られていますが、Premier Walkaboutは全てのゾーンに入場できるのに対して、Zone4 Walkaboutはゾーン4のみ入場可となります。なおゾーン4は下の画像の緑色のエリアです。
チケットは一部のスタンド席を除いて、全て3日通し券のみの発売になっています。ただし1日単位で他人に譲ることも可能ですので、家族や友人がいる場合にはシェアすることもできます。
オススメの観戦チケットについて
これだけ種類のある観戦チケットですが、どれを選べば良いのでしょうか?
結論から言うと、私の一番のおすすめチケットはPremier Walkaboutになります。
というのも、シンガポールグランプリの会場はゾーン1からゾーン4まで区切られており、それぞれのチケットで入場できるゾーンが決められています。しかしながら、Premier Walkaboutのチケットであれば、スタンドには座れないものの、シンガポールグランプリのゾーン1からゾーン4まで全てのゾーンに入ることができます。
F1観戦の魅力といえばストレートでの時速300km近い猛スピードと、その先のコーナーでのオーバーテイク(追い抜き)です。シンガポールグランプリの長いストレートは全てゾーン1〜ゾーン3に固まっており、そのゾーン1からゾーン3に入場できるチケットはおそらくPit Grandstand、Turn1 Grandstand、Turn2 GrandstandとこのPremier Walkaboutのみです。
Premier WalkaboutもSGD598と決して安くないですが、ゾーン1〜ゾーン3に入場できる他のGrandstand席は全てSGD1,000以上となります。迫力あるシーンを安価に見れるというコストパフォーマンスの観点から私はPremier Walkaboutをオススメします。
シンガポール現地観戦 手配のアドバイス
さてシンガポールグランプリの現地観戦を決めたら、観戦チケットだけでなく飛行機やホテルの手配が必要になります。ここからは日本から現地観戦をする方に向けたアドバイスを書いてきます。
航空券について
日本〜シンガポール間は、かつては主要都市からの直行便が数多く運行していましたが、コロナの影響で減便や運休となった区間もあり、2023年2月現在では東京(成田・羽田)、大阪、名古屋、福岡の4都市だけになっています。
コロナ以前と比べて便数も減っていることもありますので、往復で別の航空会社を使うのも良いでしょう。Expediaなどの旅行サイトであれば、往復別々の航空会社の組み合わせであってもまとめて予約することができますので、まずは一度確認してみるのをおすすめします。
なおシンガポールグランプリはナイトレースとなり、22年の場合は各セッションの開催時間は下記でした。
FP1 | FP2 | FP3 | 予選 | 決勝 |
---|---|---|---|---|
18:00-19:00 | 21:00-22:00 | 18:00-19:00 | 21:00-22:00 | 21:00-23:00 |
もし体力に自信がある方であれば、土曜の午前中のフライトで日本を出発しFP3と予選を観戦、1泊して日曜の決勝を観戦し、そのまま深夜のフライトに乗って月曜の午前中に空港到着、午後から出社、という弾丸観戦ツアーも可能です!
ホテルについて
シンガポールグランプリが開催されるマリーナベイエリア近辺にもホテルはたくさんありますが、レース期間中は価格がかなり高騰します。ホテル相場がただでさえ高いシンガポールですので、予算的に厳しい場合はマリーナベイエリアを少し外した方が良いでしょう。
こちらがシンガポールのMTR(地下鉄)のマップになりますが、特に赤のNorth South Line、緑色のEast West Line、黄色のCircle Lineの沿線であれば、F1会場の最寄りまで乗り換えなしで行けますので、この沿線でホテルを探すのがおすすめです。
私は海外のホテル探しでは、Expediaをよく使っています。予算や条件だけでなく、地図から探すこともできますので、今回のように特定の路線の沿線で探したいというときにはとても重宝しています。
終わりに
2023年に大きくコースレイアウトの変わるF1シンガポールグランプリの現地観戦の攻略法として、私のこれまでの観戦経験をもとに書いてきました。
ようやくコロナ禍も落ち着き、自由に海外旅行もできるようになりましたので、私も今年は久しぶりに現地観戦を計画しています。
今回の記事が、シンガポールグランプリの現地観戦を予定している方の参考になれば嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。
コメント