海外生活者にとって有用な携帯キャリアの一つとして、これまでにも何度か紹介したpovo2.0ですが、この7月についに海外ローミングの提供開始がアナウンスされました!
これまでのpovo2.0では海外ローミングに対応しておらず通話やSMSの受信ができなかったため、仕方なく他のキャリアを使っていた方もいるかと思いますが、今回海外ローミング提供を開始するということで、「海外生活者に最適の日本の携帯キャリア」の圧倒的ナンバーワンとなった、と言っても過言ではないと思います。
そこで今回は、いまpovo2.0で契約しており、海外で生活している私が、実際に海外で使ってみた使い勝手や感想、また具体的な設定方法などについて詳しく解説していきたいと思います。
povo2.0 海外ローミングサービスについて
海外ローミングサービスの概要
今回のアナウンスにて発表された、povo2.0の海外ローミングサービスの概要はこちらです。
- サービス開始日:通話とSMSは7月20日から、データ通信は8月1日から
- 対象国:200以上の国・地域
- 対象サービス:通話・SMS・データ通信
- データ通信トッピングはレギュラートッピング、エリアトッピング、ワイドトッピングの3種類が存在
詳細についてはpovo2.0の公式ホームページをご覧ください。
基本料金は0円のまま、通話やSMSは使った分だけ、そしてデータ通信については日本国内のpovo2.0と同じようにトッピングを事前に購入して使う仕組みになっています。
対象国が200以上の国と地域(データ通信は160以上)となっているということで、ほとんど世界中どこでも使えるというのは非常にありがたいですね。
データトッピングの種類について
povo2.0の海外ローミングのデータ通信トッピングにおいて、レギュラートッピング、エリアトッピング、ワイドトッピングの3種類準備されています。それぞれのプランを簡単にまとめるとこんな感じです。
レギュラートッピング | エリアトッピング | ワイドトッピング | |
---|---|---|---|
使える国 | 90以上の国・地域 | 韓国・アメリカ・シンガポール・マレーシア・タイ・ベトナムの6カ国 | 160以上の国・地域 |
データ容量プラン | 0.5〜5GBの5種類 | 1GBと3GBの2種類 | 0.3GBの1プランのみ |
プラン料金 | 普通 | 安い | 高い |
それぞれのトッピングによって、使える対象国と、データ通信量あたりの単価が分かれています。
どれを選べば良いのか少しわかりづらいかもしれませんが、旅行先ごとにシンプルに選び方を書くとこんな感じです。
- 旅行先が韓国・アメリカ・シンガポール・マレーシア・タイ・ベトナムであれば、迷わずエリアトッピングの一択
- エリアトッピング対象国の場合、その国がレギュラートッピングの対象国であればレギュラートッピング
- エリアトッピングにもレギュラートッピングにも対象になっていない国に行く場合のみワイドトッピング
対象国をざっと見てみましたが、一般的に日本人が旅行に行くであろう欧米先進国やアジア諸国はほとんどがレギュラートッピングの対象に入っていました。ちなみに私が今住んでいる中国もレギュラートッピングの対象国です。
海外ローミングの設定方法と使い方
設定方法〜海外ローミング(通話やSMS)設定の確認
まず海外で通話やデータ通信をするため、海外ローミング設定がONになっていることを事前に確認しましょう。
海外ローミング対応であるpovo2.0アプリのVer1.7.0以降から、上段に国内/海外の切替タブが新たに設けられています。こちらから海外を選択し、海外ローミング設定がONになっていることを確認しましょう。もしONになっていない場合は、povoのサポートまで連絡をして設定変更が必要です。
海外ローミング設定がONになっていれば、海外でも通話やSMSの送受信をすることができます。
設定方法〜データ通信
海外でデータ通信を行う場合は、データトッピングの購入が必要です。データトッピングの購入もpovo2.0のアプリから行うことができます。
同じく上段の海外タブから、訪問予定国に合わせた、購入したいデータトッピングを選択し購入です。私がいま住んでいる中国は「レギュラートッピング」の対象国でしたので、レギュラートッピングの0.5GBを試しに購入してみました。
無事に購入ができれば、アプリ画面でギガが増えていることが確認できると思います。
購入後、実際にデータ通信を使うためには、povo2.0のデータローミングをONにする必要があります。iOSの場合は、「設定」→「モバイル通信」→「povoのSIMを選択」→「データローミング」からONにすることができます。
海外に到着し、ローミング設定をONに変更して、無事にデータ通信ができるようになると、下のようなSMSが届きます。これで全ての設定は完了です。アプリでも「利用中」となっているのが確認できます。
海外データトッピングの注意点
海外データトッピングの購入はネットワーク環境が必要になります。海外に到着した空港のWiFi等でも設定はできますが、通信がうまくいかないケースもありますので、できるだけ日本で事前に購入しておいた方が良いです。
出発前に購入しても、実際に海外でデータローミングを開始するまではギガは減りませんし、また有効期限のカウントも海外でローミング開始してからカウントなので安心です。(ただし購入後30日以内にローミングONにする必要あり)
またデータトッピングは重複して購入することができないということも注意が必要です。海外で使っていて、ギガが残り少なくなってきたので追加購入しようとしても、手持ちのギガ容量を使い切るまでは追加購入ができないのです。
ギガ残量は常に確認し、計画的に使うようにしましょう。旅行中は何があるのかわかりませんので、ちょっとぐらい多めの容量のトッピングを買っておいた方が良いかもしれませんね。
povoの海外ローミングを実際に使ってみた感想
海外データローミングの対応となった8月1日に早速海外で使ってみました。
あくまで中国の上海で使ってみた感想ですが、ネットワーク速度の面でも繋がりやすさの面でも全く問題ありませんでした!
日本と同じように、快適に使えます。
もちろんローミングは現地購入SIMと比べると少し割高にはなりますが、現地に着いてからすぐに使える点や、サービスが全て日本語で完結できる点などを考えると、短期の旅行などであれば十分でしょう。
ちなみに中国の場合、LINEやFacebookなど現地のネットワーク(ホテルWifiなど)では接続できないサービスがあるのですが、ローミングの場合は日本のキャリアを経由しているためか、現地でも問題なく接続ができました。これは旅行者や出張者には非常にありがたいですね。
また、対応する国・エリアの間であれば、有効期限以内であれば複数の国で共通して使うことができるのも嬉しい点です。これも実際に中国とタイで試してみました。例えばヨーロッパの周遊など複数国を回る時にも、それぞれ契約する必要がなく、一つのプランでギガが無くなるまで使い続けることができます。
最後に
今回は、povo2.0の海外ローミングサービスついて記事にしました。
私はpovo2.0のユーザーですが、これまで海外ではSMS等が受信できなかったため、少し不便な思いをしてきたのですが、今回のサービス提供開始は本当に嬉しいです。
今回の記事が、これから海外旅行や海外駐在に行く方の参考になれば嬉しいです。
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