ドコモの新料金プラン「Irumo」|海外生活者にとっての使い勝手を検証してみました

海外駐在
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先日、NTTドコモから新料金プラン「irumo」「eximo」が発表されました。

ネットでは「改悪」などとあまり評判の高くない今回の新プランですが、海外生活者にとって気になるのは、0.5GBで月額550円のプランのある「irumo」でしょう。

そこで今回は、irumoの0.5GBプランの特徴と、海外生活者が日本の携帯番号をキープするプランとして人気の「楽天モバイル」「povo」と比較しながら「海外生活者にとって使えるのか?」の視点で検証したいと思います。

すでに海外で生活している方、またこれから海外駐在・海外留学の予定がある方にとって、今回の記事が参考になれば嬉しいです。

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ドコモの新プラン「irumo」について

irumoの概要

今回新たに発表されたirumoですが、主なターゲットとして毎月のデータ利用料が少ない方に向けた料金プランとなっており、0.5GB/3GB/6GB/9GBの4つのプランが準備されています。最大でも9GB/月なので、基本はライトユーザー向けですね。

この4つのプランの中で、海外生活者にとって特に注目すべきは、0.5GBで月額550円のプランが準備されていることです。

これまでグループ会社のNTTレゾナントが提供していたMVNOサービスのOCNモバイルONEにて、同じく0.5GB 550円のプランを提供していましたが、このサービスを今回の新プランでドコモ側に取り込んだような格好です。

ちなみにドコモの従来のプランでの最安は、ギガライトプランの1GBで月額2,178円でした。それと比較すると今回のirumoでは大幅な値下げになっています。

irumo(イルモ)公式
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海外生活者目線でのirumoの魅力と懸念点

irumoの魅力

海外生活者にとってirumoの最大の魅力は、繰り返しになりますが0.5GBで月額550円のプランになります。

海外生活者が、海外にいる間も日本の番号をキープしたい場合、一番安いプランに変更するか、もしくは番号保管サービスに加入するしかありませんでした。

しかしながら、これまでのドコモでは、一番安いプランでも月額2,178円(ギガライトプラン1GB)でした。これがたったの550円になるというのは非常にありがたいです。

またドコモの番号保管サービスの場合は月額440円ですが、番号保管サービスの場合、番号は「休眠」扱いとなりますので、例えば日本に一時帰国するタイミングだけ元の番号を使おうと思っても、手続きや手数料など非常に手間でした。しかしirumoであれば、ほぼ同じ月額費用で「使える」状態のままキープできるので、格段に使い勝手が良くなります。

ちなみに海外で生活しているのに「どうして日本の番号が必要なの?」「番号をキープしておく必要があるの?」と思われる方もいるかもしれません。私も最初の海外転勤の際には、日本の携帯番号を解約して赴任しました。

しかしながら、日本のサービスでは日本の携帯番号以外受け付けていないところが多々ありますし、本帰国した時にいろんなサイトで携帯番号を登録し直すのが非常に手間です。その度に日本の携帯を解約したことを後悔しました。そのため次の海外赴任からは日本の携帯番号はキープしたままにしています。

またirumoは海外でも音声通話やSMSを受信することができます。最近はSMSでの2段階認証が求められることが増えてきましたので、海外でもSMSを受信することができるのは、海外生活者にとっても非常に使い勝手が良いです。

  • 月額たった550円で日本の携帯番号がキープできる
  • 海外でも通話やSMSの受信が可能

irumoの懸念点

それでは逆に、海外生活者にとってirumoの0.5GB/550円のプランの懸念点は何でしょうか?

まず一つ目は、データ容量が少なすぎることです。

海外生活者が滞在中に日本のプランを使うのは一時帰国中がメインになるかと思います。その人の使い方や一時帰国の期間にもよりますが、インターネットやSNSをほとんど使わない方であっても、0.5GBというのは非常に心許ないと思われます。

この点、例えば楽天モバイルであれば、基本料は月額1,078円でirumoより高いものの3GBまで使えますし、3GBを超えた場合でも20GBまでは2,178円です。

もちろんirumoの場合でも、上限に達した場合にはギガを追加すれば良いのですが、その場合は1GBで1,100円とかなり割高です。

またpovoの場合は、基本料金は0円で、データ通信プランを購入していく仕組みです。一時帰国の期間や個人の使い方に応じた適切なプランを選ぶことによって、費用を抑えることができます。

二つ目の懸念点は、回線の通信速度です。

irumoでは0.5GBのプランに限り、通信速度が最大3Mbpsとなり、エリアに関わらず、4G(LTE)ネットワークになることが明示されています。

また同時に「通信混雑時・大量通信時などに他の料金プランよりも先に通信速度の制限を実施する場合があります」ということも書かれています。せっかくのドコモのプランにも関わらず、他のMVNOのように通信速度に制限がかけられる恐れがあるというのは、irumoの大きな懸念点ですね。

  • データ容量が0.5GBと少ない
  • ギガ追加の単価が高い(1GB毎に1,100円)
  • 4Gネットワークしか使えず、混雑時には速度制限の対象になる

irumoと楽天モバイル・povoの比較まとめ

これまで海外生活者視点でのirumoのメリット・デメリットを検証してきましたが、同じく海外生活者にとって人気のサービスである楽天モバイル・povoとの比較を表に纏めてみました。

irumo(0.5GB)楽天モバイルpovo
月額最低料金550円1,078円0円
ネットワークドコモ(4Gのみ)楽天モバイルKDDI
最低料金でのデータ容量0.5GB3GBなし
追加データ費用1GB毎に1,100円20GBまで 2,178円
20GB超 3,278円
トッピングによる
海外での通話・SMS受信対応対応非対応 →
2023年8月より対応
その他2GBまで海外データ通信無料(一部地域)
※費用は全て税込金額  ※povo2.0海外ローミング対応開始により表を一部修正

それぞれにメリット・デメリットがありますので、自身の生活スタイルに応じて最適なサービスを選ぶのが大事ですね。ちなみに楽天モバイルやpovoについては過去の記事でも詳細に検証していますので、気になる方はそちらの記事を参照してみて下さい。

終わりに

今回ドコモから新たに発表されたirumoについて、海外生活者の視点でメリット・デメリットを検討してきました。

私はいまpovoで契約していますが、自分自身の使い方を考えると、irumoに乗り換えるのはないかな、というのが率直な感想です。ギガの追加費用がもっと安ければ、乗り換えも考慮したのですが…

それでもirumoの基本料金の安さは大きな魅力です。これからも各社が競争して、より魅力的なサービスがどんどん出てくることを期待したいですね。

お読みいただきありがとうございました。

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